直前合宿(8/9、プサン)
金海国際空港に到着し、韓国語を耳にした瞬間、ついに第32回日韓学生フォーラムの本番が始まったのだと実感した。プサンで関東・関西のメンバーが合流し、普段は会えない仲間との再会に、より一層メインフォーラムに向けての気持ちが高まった。空港からは電車に乗りゲストハウスまで向かった。車内から見える景色は日本と似ているようで、どこか違い、ただ眺めているだけであっという間に時間が過ぎていった。目的地の駅に到着し、ゲストハウスへ向かおうとするが迷ってしまった。途方に暮れ、近くにいた地元の方に尋ねてみることにした。すると、通りかかる人がどんどん集まってきてくださり、見知らぬ私たちに、とても丁寧に道を教えてくださった。プサンの人の温かさを身に染みて感じる体験となり、ますます韓国が好きになった瞬間であった。
その後、ゲストハウスにてJapan Nightに向けての練習を行った。それぞれ住むところが離れているため、メンバー全員で行う練習はこれが初めてであった。限られた時間の中で少しでもクオリティを上げようと、全員で励まし合いながら、繰り返し練習をした。のち、夕食を食べに外へ出た。初めての土地に迷いながらも、テジクッパの店に入り、翌日から始まるメインフォーラムへの期待を語り合った。夜にはゲストハウスのベランダをお借りして、ソーラン節の練習を行った。蒸し暑い気温の中、動作の確認を中心に行い汗を流した。この練習を通して、メンバー同士の絆がより深くなったと感じた。 翌日は韓国側との合流まで、カフェにて引き続きJapan Nightの準備を行った。ここでは語劇の読み合わせや個人で披露する演目を中心に行い、有意義な時間を過ごすことができた。また同時に、刻一刻と迫る韓国メンバーとの合流に対する緊張と期待がメンバーの中で溢れていた。 (福田 知可) お世話になったゲストハウスの前にて。
History Museum of Joseon Tongsinsa(8/11、プサン)
初のフィールドトリップ。みんな、まだまだ緊張感がある中での最初のフィールドトリップだった。朝鮮通信使とは江戸時代において将軍が変わるたびに朝鮮から派遣された使節団である。通信使は漢陽(現在のソウル)を出発し、プサンから大阪までは海路で、江戸までは陸路で移動した。ここで通信という言葉は、「信義を交わす」という意味で、通信使は平和と親善友好のための国家使節として日韓の文化交流に大きな役割を果たした。朝鮮通信使は様々な意味を持っており、例えば、韓国文化を日本に伝えたなどがあげられる。豊臣秀吉による朝鮮出兵以降、日韓の交流が途切れたが、この朝鮮通信使によって両国の交流が再び図られた。大変重要な意味を持つ。
歴史館の中では朝鮮通信使について理解するための様々な工夫がなされており、例えば日本語の説明もあったり、日本列島の模型図があり朝鮮通信使がどのルートから江戸を目指したのかがわかりやすく展示されてあった。メインフォーラムを迎える前の勉強会にて朝鮮通信使歴史館についても調べたことも理解に一助した。フレンドシップパートナと共に回ったが、KJは韓国の歴史や文化、また朝鮮通信使について自分の言葉を用いて英語で積極的にJKに伝えていこうとし、またそれに対して日本は当時どうだったかをJKが説明するなど、積極的に意見交換が図られていた。時代を超えて日韓両国についてより理解しようとする姿、交流が確かにここにあることを感じた。(金 恩昊) GAMCHEON Culture Village(8/11、プサン)
8月11日、第32回日韓学生メインフォーラムでの初のフィールドトリップは釜山から始まった。午前中にHistory museum of Joseon Tongsinsa に訪れた後、バスに乗りGAMCHEON Culture Village へと向かった。向かう途中、険しい曲がり道と坂道に揺られたが、到着し眺めた景色は最高のものだった。GAMCHEON Culture Village とは小さな家が階段のように積み重ねられて建てられていて、カラフルな屋根、壁、家が集結している村である。そのカラフルな丘のような景色から、「釜山のマチュピチュ」とも呼ばれている。着くと同時に日本語がとても流暢なガイドさんが待っていて私たちはそのガイドさんに連れられ、案内された。まず、小さな博物館に案内されGAMCHEON Culture Villageの歴史を教わった。鮮やかに見える村の景色の背景には少し悲しい歴史があったことに少し驚いた。今現在、人々は村自体に住んでいないが、昔GAMCHEON Culture Villageに住んでいた人々は貧しい生活を送っていた。家が階段のように積み上げられているため、家自体がとても小さな家で当時その家で生活を送っていた者はかなり大変な生活であったらしい。今現在はこの村を開拓するために観光名所化され、村の至る所に様々なアートが拝見出来る。またカフェやアイスクリーム屋さんが村の中に幾つかあり、村は観光者たちで賑やかであった。
私たちは村を観光した後、村の中のコミュニティーセンターのような場所に連れられ、そこで自分たちでイラストや文字を書いてデザインするネックレスまたはキーホルダーを作成した。みんなのデザインは個性豊かなものが多かったが、記念として第32回JKSF MFをテーマとしたものあり、思い出が形に残るものを作れたことはとても良かった。(由佐真奈美) |
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